だるまさんがころばない ころばぬ先のシステムトレード
ヒットエンドラン株式売買法
ベテラン度: ★★★
ジェフ・クーパー, 清水昭男
パンローリング A4判 上製本 264頁 2000年4月発売
18,690円 (税込)
株式短期売買のバイブルと言われている本です。
短期売買戦略の方法論として、日足ベースに開発された24もの手法と、
実際のチャートにおける豊富な例示、加えてその手法をプロとしてどう扱うかについて、書かれています。
また、本書では、いくつかの手法を組み合わせることにより、より強力なシグナルとなるとしています。
巻末に付録として、各手法を特徴ごとに分類してあるのが、便利です。(2008/10/15更新)
ベテラン度: ★★☆
リチャード・W・アームズ・ジュニア, 中原駿, 杉本裕之
パンローリング A5判 2006年4月発売
5,040円 (税込)
本書では、基本的に長期トレンドを対象にしています。また、検証しているデータが少なく、移動平均を用い、最適化を行っている、ドローダウンやPFなどのトレーディング・データがない、などの理由で、若干物足りなく感じられるかもしれません。
しかしながら、1930年代生まれでいまだ現役である筆者の、
深い経験に基づく価格と出来高の関係についての分析は、一読に値します。
視覚的にトレンドを把握することのできる出来高対応チャートを、
数値の形に変換することによって客観的なデータとする、EMV(イーズ・オブ・ムーブメント)の手法も参考になります。 (2008/09/19更新)
トレーディングエッジ入門 利益を増やしてドローダウンを減らす方法
ベテラン度: ★★☆
ボー・ヨーダー, 長尾慎太郎, 井田京子
パンローリング A5判 上製本 238頁 2008年5月発売
3,990円 (税込)
本書では、損益の周期性(PPサイクル)すなわち、損失が続いている状態(ペイバックサイクル)と利益が続いている状態(ペイアウトサイクル)とを見極め、ペイアウトサイクルの状態に転換するまでその戦略を一時停止するための手法について説明されています。
また、勝率よりもリスク・リワード・レシオを重視し、リスク・リワード・レシオや、平均ドローダウンを基に算出された適切なリスク許容額などを加味して策定されたトレード計画に忠実に従うことで、トレードで積極的に利益を得ることを推奨しています。
PPサイクルやゴール(最終的に求める利益)を達成するための一日あたりの利益目標を計算するワークシートなどもあり、目標をより具体的に設定するために役立ちます(サンプルシートはパンローリングWebSiteで入手できます)。
(2008/09/11更新)
スペランデオのトレード実践講座
ベテラン度: ★★☆
ビクター・スペランデオ, 長尾慎太郎, 井田京子
パンローリング A5判 358頁 2006年12月発売
2,940円 (税込)
本書は、プロの投機家として常に資産形成を目標におき、経済指標などのファンダメンタル分析に、マーケットの推定寿命を示す統計データなどのテクニカル分析を組み合わせた、投機のための総合分析アプローチを紹介しています。
そして、本書に基づき投機の正確なタイミングをつかむ要領を覚えれば、いずれオプションで桁外れのリターンを追及することもできるとし、オプション取引(特に株式オプションと株価指数オプション)の重要性と可能性を説いています。
著者のファンダメンタル分析は、今後どのようにファンダメンタル分析に接していくかの重要な示唆にはなります。が、マーケット業界に30年携わった著者ならでは、という感は否めず、本書を読んだだけで著者の言うようにマーケットのタイミングがわかるようになるとは到底いえないでしょう。
マーケットの年齢と確立を計算するという独自のテクニカル分析の部分だけでも、本書は非常に参考になります。
株価指数先物必勝システム
ベテラン度: ★★☆
アート・コリンズ, 長尾慎太郎, 関本博英
パンローリング A5判 上製本 262頁 2008年4月発売
6,090円 (税込)
“12:30に仕掛ける5分足トレード”など株価指数に特化したと思えるものもありますが、
多様な市場に当てはまる内容になっています。
パフォーマンスの優れたシステムを構築するためには、決して、複雑なトレーディングルールは必要ではなく、
それに従うことに納得できる(コンセプトのわかりやすい)手法を使うべきだと示唆してくれます。
RSIなどの有名指標を、一般に用いられる逆張りではなく、フィルターをかけた順張りで検証してみるなどの
ちょっとした発想の転換を見習いたいところです。
売買システム入門
ベテラン度: ★★★
トゥーシャー・シャンデ, 鶴岡直哉
パンローリング A5判 354頁 2000年12月発売
8,190円 (税込)
「入門」とありますが決して「入門」ではありません。
多くのシステムが紹介されているわけではなく、最適化の方法・stop lossの設定の仕方など観点を変え
バリエーションを構築することにより、さして特別とは言えないシステムを使えるものにする方法を提示しています。
また巷でまことしやかにささやかれるいわば仮説を、検証することによって、それが真実かどうか論理的に判断しています。
『7年分のデータから56年分の修正データを作成する』(315頁)という、データスクランブルの手法が参考になります。
テクニカル分析大全集
ベテラン度: ★★☆
田中勝博
シグマベイスキャピタル 四六判 上製本 218頁 1998年6月
3,800円(税込)
わりとめずらしいシステムまで網羅しています。
具体的な売買判断方法についての言及は少ないです。
さらっと書いてあるので、この本だけでは初心者には難しいと思います。
システムの再確認や、新たな着眼点発見の一助となりそうです。
巻末には紹介文献が記載されており、便利です。ただ、なぜ童話仕立てなのかは疑問です。